Gibson(ギブソン)の象徴とも言える「Hummingbird(ハミングバード)」と「Dove(ダヴ)」。どちらもその豪華なルックスと圧倒的な存在感で、多くのギタリストの憧れですよね。
一見すると「ピックガードの鳥の絵が違うだけ?」と思われがちですが、実はサウンドキャラクターや設計思想には大きな違いがあります。この記事では、それぞれの特徴と比較、さらには手の届きやすいEpiphone(エピフォン)製モデルについても詳しく解説します。
Gibson(ギブソン) Hummingbird(ハミングバード):「ハチドリ」が奏でる甘い響き
1960年に誕生したハミングバードは、ギブソン初の「スクエアショルダー」型ドレッドノートです。
• ボディ材: スプルーストップ × マホガニーサイド&バック
• スケール: 24.75インチ(ショートスケール)
• サウンドの特徴: マホガニー特有の柔らかく温かみのある中音域が魅力です。「ハニートーン」と称される甘い響きは、歌声の邪魔をせず優しく寄り添うため、シンガーソングライターに強く愛されています。ショートスケールによるテンションの緩さも、独特の「コンプレッション感」を生み出しています。
Gibson(ギブソン) Dove(ダヴ):「鳩」が放つ力強く鋭いサウンド
1962年、ハミングバードの上位機種として登場したのがダヴです。
• ボディ材: スプルーストップ × メイプルサイド&バック
• スケール: 25.5インチ(ロングスケール)
• サウンドの特徴: 硬質なメイプル材とロングスケールの組み合わせにより、ハミングバードとは対照的に「パキッ」とした歯切れの良い、明るく力強いサウンドを放ちます。低音のキレが良く、ストロークした際の音の分離感が抜群。アンサンブルの中でも埋もれない、輪郭のはっきりした音が特徴です。
主要スペック比較表
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特徴 |
Hummingbird(ハミングバード) |
Dove(ダヴ) |
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サイド&バック材 |
マホガニー(温かい・甘い) |
メイプル(明るい・鋭い) |
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スケール(弦長) |
24.75(ショート) |
25.5(ロング) |
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ブリッジ形状 |
通常のベリーブリッジ |
翼を模したダヴ・ブリッジ |
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得意なスタイル |
弾き語り、繊細なアルペジオ |
パワフルなストローク・バンド演奏 |
Epiphone(エピフォン)製モデルについて
「本家ギブソンは高価で手が出ない……」という方にとって、直系ブランドであるエピフォン(Epiphone)製は非常に優秀な選択肢です。
Epiphone(エピフォン) Hummingbird(ハミングバード)
エピフォン版ハミングバードは、ルックスの再現度が非常に高く、コストパフォーマンスに優れています。
• 現行モデル: 「Inspired by Gibson」シリーズでは、オール単板仕様のモデルもラインナップされており、マホガニーらしい豊かな響きを手軽に楽しめます。入門者だけでなく、サブギターを探している中級者にも人気です。
Epiphone(エピフォン) Dove(ダヴ)
ダヴのエピフォン版も、その豪華なブリッジやピックガードのデザインを忠実に継承しています。
• サウンド: メイプル材(またはメイプル合板)を使用しているため、エピフォンらしい「ジャキッ」とした高音域が際立ちます。特に「Dove Studio」などはエレアコ仕様になっており、ライブですぐに使える実用性も兼ね備えています。
まとめ:どっちを選ぶべき?
• 歌に寄り添う、甘く柔らかい伴奏を求めるなら「ハミングバード」
• ジャカジャカと力強く、パーカッシブでキレのある音を求めるなら「ダヴ」
どちらもギブソンの歴史を彩ってきた名器です。まずはエピフォンでそのスタイルに触れてみるのも、素晴らしいギターライフの第一歩になるはずですよ!