デビューから変わらぬ高音ソングで聴く人を魅了している、ゆずの岩沢厚治(いわさわこうじ)さん。
そんな岩沢さんの歌声は代表曲「夏色」や「虹」や「桜木町」での綺麗な高音は本当に素敵ですよね。
しかし、ご存じでしたか?この素晴らしい3曲すべて北川悠仁さん作詞作曲の曲だということを!
ゆずの作曲活動において、北川さん岩沢さん両方のメインヴォーカルのパターンをデモとして録音していることが多いらしく、その中で先の曲達は岩沢さんがメインに選ばれたということみたいです。
そんな中で、岩沢さん作詞作曲でメインを務めている曲をマニアックな曲も含めて独断と偏見でw紹介していこう思います。
また、おすすめの曲や好きな曲があれば教えていただけると嬉しいです。
岩沢厚治さん使用&おすすめギター紹介はこちらから。
岩沢厚治さん作詞作曲のおすすめ曲
シングルとしてリリースされた曲やカップリング曲やアルバム収録曲の中から、今回は1997年から2002年に発表されてる以下の曲達を紹介していきます。
- 境界線
- からっぽ
- 始まりの場所
- 飛べない鳥
- 朝もやけ
- 3カウント
- 直径5mm
境界線
1998年7月にリリースされたアルバム「ゆず一家」に収録されている「境界線」。
北川さんのピアニカから静かに始まるイントロから徐々に盛り上がっていく演奏がとても印象的な曲で、全編岩沢さんメインヴォーカルとなっています。「海が見えます。」という歌詞の始まりから「境界線」という世界観と岩沢さんの歌声がシンクロしていくような展開と、北川さんの寄り添うようなハモリが聴いていてスーっと毒気が抜けていくような曲となってます。
境界線をライブで演奏する時は、けっこう2人での弾き語りでやるパターンが多かったりするのですが、おすすめしたいのが曲の世界観とマッチしたライブ内容とバンド構成で演奏されたアリーナツアー「BIGYELL」での演奏です。
ゆずとして「新たな大いなる船出」をテーマに巨大な帆船ステージがライブの世界観にグッと引き込ませてくれる2018年に行われたアリーナツアーの中で、前半の方に演奏された「境界線」はライブ全体の中でも大きなキーポイントになっており、この後に演奏する「カナリア」と一緒に一気にライブ中盤の世界へ押し出してくれるような展開になってます。
初期の曲「境界線」から、この時のアルバム収録曲「カナリア」への流れって実はすごいと思っていて、新旧問わずライブの世界観に引き込ませてくれる曲順であり、ゆずの2人お互いの特徴と個性を活かした流れだなと思ってます。
本当に「境界線」という曲をフルで活かしたライブだと感じてます。
からっぽ
1998年11月にリリースされた3rdシングル「からっぽ」。ゆずのシングルとしては初めて岩沢さん作詞作曲の作品でした。
8センチのCDシングルってのが懐かしいですね(若い人にはわからないw)
初期のファンからすると、翌年にリリースされた「いつか」と合わせて二大バラードとして有名ですし、私の周りでも「ゆずの曲だと、からっぽ好き!」っていう人がけっこう多いです。
曲全体を通して伝わってくるのが、切なさと歌詞に出てくる「君」への愛おしさですよね。最後の大サビでの「忘れる事なんてできない」という歌詞が気持ちの大きさを表している気がします。
当時、中学生だった私も失恋の時にエンドレスリピートで聴いてましたw
ライブでも多く歌われてきましたが、メインは弾き語りでの演奏が多いイメージ「からっぽ」ですが、2017年に行われたドームツアー「ゆずイロハ」での演奏が個人的には印象的です。
ゆず20周年という記念すべきライブでは、前半はメインステージではなくドーム後方に置かれたサブステージでの2人での弾き語り。
その中で演奏された「からっぽ」はドームでの演奏とはいえ、すごく身近に入ってくる感覚、路上ライブでの演奏と変わらぬイメージを持たせてくれる演奏でした。
また、この曲の後に同じく弾き語りで「いつか」を歌ってくれるのが新旧のファンを問わずに引き込ませてくれるシーンです。
始まりの場所
1999年10月にリリースされたアルバム「ゆずえん」の2曲目に収録されているのが「始まりの場所」。
路上ライブでも歌われていた曲であり、当時フジテレビ「あいのり」の主題歌としても有名でした。
リズムの良いタンバリンと、疾走感溢れるハーモニカの演奏から始まるイントロはまさしく始まりに相応しい一曲だと思います。
サビでの岩沢さんのノビの良い歌声がなんとも気持ちいい曲であり、最後の北川さんのシャウトが個人的にはお気に入りです。
この曲も多くのライブで歌われてきましたが、おすすめしたいライブシーンが2001年に行われた初めての東京ドームでのライブ「ふたりのビッグ(エッグ)ショー」での演奏です。
初めての東京ドームライブにして全編2人での弾き語りで行われたライブは、ほぼノンストップで勢いのあるライブでした。
「始まりの場所」はライブ中盤で演奏されるのですが、この演奏が特徴的でアルバムでの演奏とは異なったイントロと間奏を弾いており、路上ライブ時代の演奏バージョンで披露されました。
聴き比べると更にわかるのですが、北川さんのタンバリンの叩き方も通常とは違うんですよね。
「月曜日の週末」から続く流れが、更にライブ中盤で盛り上がっていくシーンです。
飛べない鳥
2000年10月に10枚目のシングルとしてリリースされた「飛べない鳥」、フジテレビのドラマ「涙をふいて」の主題歌にもなってました。
この曲は一言で言うと「圧巻」の一言に尽きると思います。イントロからサビにかけて徐々にボルテージが上がってくるメロディが突き刺さるものがありますね。まさに「The,岩沢厚治」と言える曲な気がします。
特に圧巻なのが2番のサビ終わりからのDメロの「変わりゆく時代…」からの「不釣り合いでも構わない」で岩沢さんの高音が伸びていくところです。ここは曲に感情移入していると簡単に泣けますw
このDメロは数々のライブでも炸裂(言葉悪いw)しているのですが、2005年の日産スタジアムでのライブ「GO HOME」でのシーンが特に印象的です。ライブ後半「栄光の架橋」から始まり、「アゲイン2」「月曜日の週末」とアップテンポの曲がノンストップと続き「飛べない鳥」の演奏。
かなりのエネルギーを使う曲が続く中での先程のDメロは本当に感動ものです。
この後に、またまたノンストップで「心のままに」に続く一連の流れが本当にカッコよくて、おすすめしたいシーンです。
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朝もやけ
1999年3月にリリースされた名曲「サヨナラバス」のカップリング曲として収録されているのが「朝もやけ」という曲で、コアなファンの皆さんの間では隠れた名曲として有名な曲なんです。
作曲に当時のプロデューサー寺岡呼人さんの名前も入っており、ライブでも数回しかやってないという本当に珍しい曲なのですが、岩沢さんの曲を紹介する上で外せない一曲だなと思い選ばせてもらいました。
アコースティックギターの演奏から始まり全体的に明るいテンポで進行していくこの曲は、「サヨナラバス」「ルルル」と続くこのシングルの流れの中で重要な位置付けなのかなと思います。
3カウント
2001年5月に11枚目のシングルとしてリリースされたのが「3カウント」。
色々と攻めたと言われていたアルバム「トビラ」の後にリリースされた作品なのですが、初期のゆずの爽やかさ+新たな音の変化を出してきた進化されたゆずソングとなってます。
楽器やってる人のはわかる話なのですが、AメロBメロサビとやたら小気味よく転調するのがこの曲の醍醐味です。
ミュージックビデオもすごく爽やかにゆずの2人が演奏と散歩をしているシーンが盛り沢山で見どころいっぱいです。
この曲も数多くのライブで披露されてきましたが、女性目線的な話をすると「とにかくゆずの2人が可愛い」んですよねw
サビ前でピョンピョン跳ねる北川さん、なんと言ってもラストで岩沢さんが3本指を出してジャンジャンジャンとまさしく3カウントで曲を締めるという行動が本当に愛嬌たっぷりで最初から最後まで楽しませてくれます。
2003年に行われたライブツアー「すみれ」のアンコールでの「3カウント」がおすすめで、「嗚呼、青春の日々」「3カウント」「少年」と続く流れは会場のボルテージを最高潮まで引き上げてくれました。(当時18歳だった私もこの時点で汗だくでしたw)
直径5mm
2002年3月に4枚目のアルバムとしてリリースされた「ユズモア」に収録されているのが「直径5mm」という曲です。
マイナー調のイントロから静かに始まっていくのですが、Bメロから徐々にボルテージを上げていく曲調が楽しめますし、最後の2人のコーラスの掛け合いがとてもカッコイイです。
タイトルの「直径5mm」の意味が岩沢さんの泣きぼくろの大きさなんじゃないかと噂になっていたのですが、実際は関係ないと過去のライブで話されてました。
この曲はファン人気はすごく高いのですが、ライブで披露された事があるのは少ない名曲となっています。
まとめ
デビューから25年経っても素敵な高音を響かせている岩沢厚治さん。40歳過ぎてもキーが変わらないって本当にすごいですよね。
デビューから2002年にかけてでもこれだけの名曲を生み出しており、まだまだ紹介したい曲もたくさんあったのですが、それはまた別の機会に触れていきたいなと思います。