1997年10月25日に発売された、ゆずの初ミニアルバム「ゆずの素」をご存じでしょうか?
ゆずの中で唯一インディーズとして代表曲「夏色」が世に出る前に発売された、当時の路上ライブを味わえるアルバムとなっており、今もライブで歌うこともある曲が多くあります。
そんな「ゆずの素」を曲と共に私なりに紹介していきたいと思います。
ゆずの素のレコーディング
ゆずが世の中に出る為に始まったレコーディングですが、普通はレコーディングスタジオで収録するところを!
なんと!屋外にマイクを設置して、路上ライブをそのまま録音してしまおう!それがかっこいい!
ゆずをスカウトした現在の社長のアイディアで、本当に屋外でレコーディングをしたそうです。なので、アルバムを聴くと雑音や曲終わりの拍手などがそのまま入っている珍しいアルバムとなっています。
ゆずの素収録曲
そんな「ゆずの素」の収録曲を個人的見解も含めて紹介していきたいなと思います。
- てっぺん
- 連呼
- する〜
- 地下街
- ろくでなし
- 岡村ムラムラブギウギ
- 空模様
てっぺん
作詞作曲:岩沢厚治(使用楽器・北川〜タンバリン・岩沢〜アコースティックギター、ハーモニカ)
ゆずのスタンダード、アコースティックギターとタンバリンとハーモニカで奏でるアルバムの一曲目にもってこいな曲ですね。
この時期によく見られるのですが、岩沢さん作詞作曲で北川さんヴォーカルがメインの曲です。
2000年の初めての東京ドームライブでのラストに歌っていたのが個人手にはとても印象に残ってます。
連呼
作詞作曲:ゆず(使用楽器・北川〜アコースティックギター、カズー・岩沢〜アコースティックギター、ハーモニカ)
ゆずの2人が初めて共作した曲がこの曲であり、当時「ゆずとして初めて作った曲みたいだね」と言われていたそうです。
1番が岩沢さんが歌い、2番が北川さんが歌うという珍しいパターンの曲であり、最後の方に交互にサビを歌っていくところがとても印象的です。
1998年の体育館ツアーで、お客さんを半分に分けて「青(岩沢)チーム」、「赤(北川)チーム」として連呼のサビを歌って戦うという企画は、今もライブで行われるゆずエンターテイメントの先駆けだったのかなと思います。
する〜
作詞作曲:岩沢厚治(使用楽器・北川〜なし・岩沢〜アコースティックギター)
とても短い曲で、全部で1分にも満たない曲。
ライブでは、サビでお客さんと一緒に手拍子を入れるのが基本なのですが、北川さんの気分(悪ふざけ?w)で変わることがあります。
2000年の東京ドームライブでのする〜演奏の時には、北川さんが初めて見た東京ドームでのライブが大ファンのX JAPANのライブということで、X JAPANの「X」という曲の通称「Xジャンプ」をお客さんと一緒にやり「ありがとうございます!夢が叶いました!」と曲終わりのMCでお話しされてました。
地下街
作詞作曲:岩沢厚治(使用楽器・北川〜アコースティックギター・岩沢〜アコースティックギター、ハーモニカ)
路上時代の人気曲であり、今もライブの中で演奏することもある曲です。岩沢さん曰く「友達のエピソードを歌った曲」だそうです。
このアルバムの中で唯一ミュージックビデオを撮影している曲であり、非公式ですが芸人の「あべこうじさん」が撮影したミュージックビデオも存在しており、2021年の武道館での弾き語りライブの時に映像を流しながら地下街を演奏していました。
ろくでなし
作詞作曲:岩沢厚治(使用楽器・北川〜タンバリン・岩沢〜アコースティックギター)
このアルバムの中で唯一ライブではほとんど披露されていない曲です。
2017年の「冬至の日ライブファイナル」でかなり久しぶりに演奏したそうです。
岡村ムラムラブギウギ
作詞作曲:岩沢厚治(使用楽器・北川〜タンバリン、カズー・岩沢〜アコースティックギター、カズー)
ゆずの2人の地元「横浜市磯子区岡村町」を歌った曲で、制作当時の岡村町の風景が見えてくるような曲になってます。
2000年のスタジアムツアーでは、ラッキィ池田さんをゲストに迎えて「岡村ムラムラブギウギ音頭」として盆踊り調のアレンジと振り付けで歌われたり、2019年のドームツアーでは「岡村ムラムラブギウギ2019」として20年以上経って様変わりした岡村町を歌っていました。
空模様
作詞作曲:北川悠仁(使用楽器・北川〜アコースティックギター・岩沢〜アコースティックギター)
このアルバム唯一の北川さん作詞作曲の曲であり唯一ののバラード曲です。
北川さん曰く「初めて作ったラブソング」とお話しされています。
10周年のアリーナツアーで久しぶりに披露されていたのが印象的な曲です。
まとめ
このアルバムについて私が一番印象的に残ってるのが、2017年の「冬至の日ライブファイナル」でこのアルバムの収録曲を曲順通りに横浜の伊勢崎町で演奏したことです。リリースから20年経って改めてライブで聴くっていうのが感動的な時間でした。
後書きにはなるのですが、このアルバムのジャケットは北川さんの手書きなんですよね。このアルバム以降も自身が書いたキャラをジャケット写真に入れたり、漫画本まで出したりしてるんですよね。
話はそれましたが、ゆずの始まりを体感できるミニアルバム「ゆずの素」初めて聴く方も、改めて聴く方も路上ライブという世界観を体験していただけたらなと思います。